当会について

  • 名称

    フレイル漢方薬理研究会

  • 目的

    本会は、先端的研究を一般臨床に普遍化し、人参養栄湯のフレイル病態への応用を進め、以って漢方製剤を用いた高齢者医療の更なる発展に寄与することを目的とする。

  • 活動

    1. 研究活動

    人参養栄湯によるフレイル病態への臨床的有用性の検討ならびに人参養栄湯およびその構成生薬を用いた科学的作用機序の解明

    2. 広報活動

    学術論文の投稿および定期的な講演会・シンポジウムの開催

  • 事務局

    〒890-8580
    鹿児島市郡元1丁目21番24号
    国立大学法人鹿児島大学 郡元キャンパス
    南九州・南西諸島域共創センター 機構棟3階 共同実験室1A
    フレイル漢方薬理研究会 事務局

  • 代表世話人

    鹿児島大学大学院 医歯学総合研究科 漢方薬理学共同研究講座 特任教授

    乾 明夫

ごあいさつ

フレイル漢方薬理研究会 代表世話人 乾 明夫

超高齢社会の日本では、健康寿命は平均寿命よりも、男性では約9年、女性では約13年も短く、加齢による健康寿命の延長は喫緊の課題となっています。「フレイル」とは、加齢に伴って筋力や心身の活力が低下した状態です。転倒・骨折などを起こしやすく、要介護状態の前段階とされています。その一方で、自立生活は送れる状態であり、適切な対策を講じることで、再び健康な状態に戻れる可能性もあります。しかし、フレイルでは、筋力低下や栄養不良などの「身体的フレイル」、不安や抑うつ、認知機能低下などの「精神・心理的フレイル」、独居や閉じこもりを背景にした「社会的フレイル」といった多彩な要因が複雑に関係しているため、その対策は困難です。

そこで、私たちは多彩な病態に1剤での対応が期待される多成分系の漢方薬に着目し、高齢者医療の更なる発展に寄与することを目的に、「フレイル漢方薬理研究会」を立ち上げました。なかでも、高齢者や術後の全身状態の改善に多くの報告があり、免疫機能の改善が期待される補剤の「人参養栄湯」に注目し、臨床・薬理の視点から「人参養栄湯のフレイルに対する有用性」を解明すべく、活動を進めてまいります。

  • フレイル漢方薬理研究会 代表世話人
  • 乾 明夫